ンフッが聞きたい
王騎が恋しい
ー 感情のスパーク
┬┴┬┴ Interpretation ┬┴┬┴
Ⅰ. 物語の序章
王騎大将軍のいない戦場は
思っていた以上に寂しかった
秦を取り囲む国々
次々に現れる将軍たち
静かに動き始める大きな策略
これまでのように
信が目の前の敵とぶつかる
壮大なアクション
馬に引きずられながらも
食らいつくように戦う信
馬上で武器を振るう
それぞれの武将たち
なかでも
要潤さん演じる騰の戦いには
目を奪われた
そして
戦場にそびえる
秦の国門・函谷関
誰が誰なのか
まだ追いきれないままでも
その圧倒的なスケールに
一度目から引き込まれていた
今回は
秦――主人公・信たちが属する国が
周りの国からどう見られているのか
その大きな物語が
少しずつ見え始めた
一度目の鑑賞では
人物や国の関係を追うことに精いっぱいで
一本の物語を見終えたというより
壮大な次章の幕が上がったところで
映画が終わったように感じた
残ったのは
王騎大将軍のいない寂しさと
物語はここからなのか――
という
入口に立ったような感覚だった
Ⅱ. 秦の始皇帝
「秦の始皇帝」
歴史が苦手な私でも
その名前くらいは知っていた
けれど今回の『キングダム』で
吉沢亮さんが演じる政――嬴政が
のちの秦の始皇帝だと
初めて気づいた
『キングダム』は
古代中国の戦国時代を土台にした
歴史フィクション
紀元前3世紀ごろ
中国はまだ一つの国ではなく
秦・趙・楚・魏・韓・燕・斉
七つの国が争っていた
その中の一国
秦の王だった政は
史実では
この先 六国を滅ぼし
紀元前221年に中国を統一
中国で初めて「皇帝」を名乗る
始皇帝となっていく
映画として観ていた物語の先に
すでに残されている歴史がある
歴史が苦手でも
政と「秦の始皇帝」が
つながったことで
あの戦いの先に何があるのか
どうやって中国を統一していくのか
初めて
歴史の続きを知りたいと思い
歴史に興味が持てた
Ⅲ. 秦 対 合従軍
※ここからは今回の物語の設定に触れますが
結末のネタバレはありません
今回の『キングダム 魂の決戦』を観る前に
知っておくと分かりやすいのが
秦と合従軍の関係
秦は
信(山﨑賢人さん)や
政(吉沢亮さん)たちが属する国
政は
長く続く戦を終わらせるため
中華統一を目指している
けれど周りの国々から見れば
このまま秦が強くなれば
いつか自分たちの国も
滅ぼされるかもしれない
そこで
趙の李牧(小栗旬さん)を中心に
秦を除く六国が手を組んだ
それが合従軍
合従軍の総大将を務めるのは
楚の春申君(斎藤工さん)
秦一国に対して
六国が一斉に攻め込む
今回描かれるのは
秦という国そのものの
存亡をかけた戦い
この大きな構図が分かるだけでも
次々に登場する国や将軍たちを
ずっと追いやすくなる
今回登場する人物や所属国は
ココモスさんの
映画『キングダム』相関図とキャスト
俳優の顔写真とともに整理されていて
鑑賞後の振り返りにも
観る前に眺めておくのにもおすすめ!
Ⅳ. 二度目の鑑賞
※ここからは物語の結末に触れます
秦と合従軍の関係や
政がのちの始皇帝になることを知り
二度目の
『キングダム 魂の決戦』を観た
登場する国や将軍たちを
追うことに精いっぱいだった一度目とは違い
誰が
何のために戦っているのか
その背景を知ったことで
今度は物語として観ることができた
なかでも心に残ったのは
信が万極を討ったと聞いた
政の固く握られた拳
秦への深い憎しみを抱えた万極に
信は
自分たちが目指す中華統一は
同じ悲劇を繰り返すものではないと
言葉を残した
その信の思いと
政が目指す中華統一が
重なったように見えた瞬間
何も語らず
ただ強く握られた拳に
王として背負うものと
これから進む道への決意が見えた
一度目には
追いきれなかったその場面で
二度目は
涙がこぼれた
Ⅴ. 王騎ロスの先
二度観ても
王騎大将軍のいない寂しさが
消えたわけではない
あの声も
あの笑みも
もう戦場にはない
それでも二度目は
王騎大将軍がいないことばかりを
追いかけてはいなかった
秦は
この圧倒的な合従軍を
どうやって退けるのか
政は
どんな戦いを重ね
私が名前だけ知っていた
「秦の始皇帝」になっていくのか
物語の背景を知ったことで
王騎大将軍を失ったあとの
秦の国を
この先も
見届けたいと思った
一度目に残った
王騎ロスは
二度目の鑑賞で少しずつ
次の物語への期待に
変わり始めている
🎬 おすすめ関連動画
🎞️ 映画『キングダム 魂の決戦』Beyond the SCENE「総集編」
俳優だけでなく、撮影・美術・VFX・音響。数えきれないほどの人たちの技術と情熱が重なり、あの壮大な世界がつくられていく舞台裏映像です。
本文で綴った函谷関のスケールが、どのようにつくられたのかを知ることができます。
🎞️ 米津玄師「夜鷹」Kenshi Yonezu – Yodaka
映画『キングダム 魂の決戦』の主題歌。考古学の視点から描かれた映像とともに、物語が実際の歴史へつながっていくような余韻を残します。
本文で綴った「映画の先に、すでに残されている歴史がある」という感覚を、この映像からも感じてみてください。
🎥 編集後記
映画を観たあと
人物や戦いの流れをもう少し知りたくて
Wings2Flyさんの記事にたどり着いた
長平の戦いと
万極が抱えていたものが
つながったのはこの記事から
歴史が苦手だった私が
この時代の続きを知りたくなった今
あのとき追いきれなかった戦場を
もう一度
最初から観てみたい
よろしければ
政とはまた違う
吉沢亮さんの表情に惹かれた映画
『国宝』の記事ものぞいてみてください

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