私の映画を観るということ

これは、私が映画レビューを書くときに、自分の中で自然に流れている
「感情から表現までのプロセス」を言葉として形にしたものです。


【シコウの意味】

ここに登場する「嗜好・思考・志向・施行」は、すべて“シコウ”という同じ音を持ちながら、
それぞれ異なる意味と役割を持っています。

  1. 嗜好(このみ)
     → 映画を観て「好き」と感じる、感覚的で衝動的な感受性。
  2. 思考(かんがえ)
     → その好みの理由を探り、深め、自分の中で解釈しようとする時間。
  3. 志向(こころざし)
     → 考えた末に、「自分はこの映画から何を受け取り、何を伝えたいのか」という志しが生まれる。
  4. 施行(うつす)
     → そして、それをレビューという言葉に変えて、外へ向けて表現していく。

これらはただの語呂合わせではなく、
私が映画と向き合うときに毎回たどっている“脳内回路”です。
この“脳内回路”は、私の中で映画が感電し、快感として言葉になるまでの、
静かで確かなスパークの道筋でもあります。

【音の遊びと構成の工夫】

この言葉たちは、助詞や語尾に「が・し・する・へ・の」を配し、
日本語の母音「あ・い・う・え・お」の順序をリズムとして埋め込んでいます。

これは、内面の動きと音の流れが自然に重なるように設計した、
私なりの“音楽”でもあります。

いつか曲をつけてみたいな…

と思っています

【ソウゾウの意味】

最後にある「THE ソウゾウ」は、
「想像(イメージすること)」と「創造(つくり出すこと)」、
ふたつの意味を掛けた言葉です。

  1. 想像(イメージする)
     → 映画を観て、目に見えない感情や背景を思い描く。
      登場人物の気持ちや、音の余韻、光の奥にあるものを感じ取ること。
  2. 創造(ことばにする)
     → 感じたものを自分の中で受け止め、意味づけし、
      ことばとして外に表すこと。レビューとして綴る表現の行為。

映画を鑑賞し、想像して、創造する――
この一連の流れこそが、私にとっての“観る”という行為の全体であり、
それは同時に、私自身にとっての創作であり、表現であり、快感なのです。


伝わらなくてもいい。でも、きっとどこかで

このフレーズが、すぐにはすべて伝わらないかもしれない。
けれど、読んだ人がいつかふと「あの意味、少しわかった気がする」と感じてくれたなら、     嬉しいです。

是非コメントください。

それこそが、“感電”のような――ことばの連鎖反応だと思っています。

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