制度はありました。
でも、それだけでは復職は決まりません。
「どう使うか」を考えなければ、前には進めない。
そこで私は、自分なりの復職プランを整理し、面談に臨みました。
※本記事は筆者の実体験をもとにしています。制度や規定は勤務先ごとに異なる場合があるため、必ずご自身の職場や担当部署で詳細をご確認ください。
この記事で伝えたいこと
★制度をよく調べた上で、自分の状態や希望に合った復職プランを整理し、提案すること
★医師の診断書や第三者(心理士など)の支援も復職の後押しになること
★諦めずに交渉・相談してみる姿勢が現実を動かすこと
体験談|自分なりの復職プランを提案する
前章で制度の存在を知り、「完全な復帰は難しくても、段階的な働き方なら可能かもしれない」と感じられるようになりました。
けれど、制度を知っただけでは復帰は決まりません。
次に必要だったのは、「どう働くか」を自分の言葉で整理することでした。
そこで人事との復職可否面談に向け、私なりの復職プランをまとめました。
面談スクリプトの4本柱
私は、感情のまま話すのではなく、あらかじめ“4つの柱”に整理して面談に臨みました。
① 現在の気持ち (→「復帰意思がある」ことを明確に伝えるため)
- 段階的であれば復帰できそうな手応えが出てきたこと
- 復帰に前向きであること
② 復帰に向けた現実的な不安 (→ “できない理由”ではなく、“配慮が必要な点”として共有)
- 完全な夜勤復帰はまだ難しいこと
- 体力的・家庭的にも慎重な対応が必要であること
③ 働き方の提案(復帰の仕方) (→ 具体的な数字を示し、検討しやすくする)
- 夜勤専従のままで、療養休暇(全10日)を利用して月1回夜勤を減らす(夜勤1回につき療養休暇2日を充当)
- 就業規則にある時短勤務制度を夜勤換算で応用できないか提案
通常の日勤8時間勤務を6時間に短縮 → 2時間×20日=月40時間短縮(夜勤約2回分相当)
※ただし、実際にはこの「夜勤換算での時短勤務制度の適用」は認められませんでした。
→ 今回の私の職場では難しかったのですが、同じような提案をして柔軟に対応される職場もあるかもしれません。期待を込めて記しておきます。
④ 今後のキャリアについて (→ 長期的な視点を示し、組織側の安心材料にする)
- 体調が安定すれば夜勤回数を増やす意向があること
- 必要に応じて配置転換も視野に入れていること
このように整理して伝えたことで、人事からも「現実的で具体的な提案」として受け止めてもらいやすくなりました。
―― 復帰まで30日 ――
医師の診断書の力
人事面談のあと、「診断書の提出があれば、より具体的な働き方について検討できる」と案内がありました。
そこで、相談の上で主治医から以下の内容を診断書に記載してもらいました:
- 元の勤務場所での復帰
- 夜勤専従としての継続勤務
- 夜勤回数を5~6回から段階的に戻していくこと
“医師の言葉”が入ることで、私の希望は「個人の願い」から「医学的見解」へと変わりました。
この診断書のおかげで、人事部側も受け入れ体制を具体的に検討してくれることになりました。
―― 復帰まで24日 ――
心理士との面談
制度や職場の運用によっては、復職支援のプロセスの一部として産業心理士との面談が前提とされる場合もあります(必須ではないこともあります)。
私の場合も自動的に面談日が設定され、選択の余地はありませんでした。
正直、少し緊張もありました。
けれど実際には、面談は「評価される場」ではなく、「整理する場」でした。
気負わず受けてみることで、復職への気持ちを言語化する時間になりました。
―― 復帰まで17日 ――
気付き・工夫したこと(要点まとめ)
★制度を自分で調べ直すことで、現実的な提案につなげられる
★復職への気持ちと具体的プランを整理して臨むと、意思が伝わりやすい
★医師の診断書や第三者(心理士など)の言葉が大きな後押しになる
★制度が希望通り使えない場合も、柔軟に相談・交渉してみる価値はある
読者へのメッセージ
復職は「制度がある=すぐ解決」ではありません。
自分の復帰したい気持ちと、自分なりの現実的な働き方を組み立てて伝えること。
すべてが希望通りになるわけではなくても、「諦めずに知恵を絞る・専門家の力も借りる」ことで道が拓ける可能性があります。
終わりに
今回は制度を読み解いた上で、「自分にできる範囲でどう働くか」を具体的に考え、伝える重要性を実感しました。
制度は“知る”だけでは動きません。
“設計して伝える”ことで、はじめて現実が動き出します。
👉 最終章【実体験1-3】では、夜勤5回からの復職はどうなったのか? “お給料面”のリアルも含めてお伝えします。


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