
こんにちは、minoariです。 急性期看護師歴30年のオツボネナースが、**もう一度、基本に立ち返って**血ガスのポイントを整理してみました。
第4章までで、
“酸が多い世界” と “アルカリに傾く世界” を見てきました。
詳細はブログカテゴリー
「Nurseの夜ふかし」
からどうぞ。
今回は特別ゲストに、
肺ちゃん と 腎臓くん をお招きし、

身体がそのズレに気づいたとき、
どうやって元に戻ろうと(努力)するのか?
──その動きを “演じてもらいながら”、一緒に見ていきましょう
⚠️ 本記事は、看護師としての学び直しを目的とした個人的な覚え書きです。 医療的判断や処置を行う際は、必ず医師や専門家の指示を仰いでください。

それでは、
せっかちな肺ちゃん、
マイペースな腎臓くん、
本日はよろしくお願いします!
📖 第5章:代償反応とは?バランスを取り戻す体のしくみ
🔸 代償反応とは?
pHがズレた時に体が反対方向へ働いて、
酸と塩基のバランスを取り戻そうとする調整機構のこと。
アシドーシス → アルカリ方向へ戻す
アルカローシス → 酸方向へ戻す

“ズレたら反対側へ”
この法則さえ押さえれば、BGAの読みは一気に楽になります
🔸 アシドーシスの代償(酸が多い世界)
● 呼吸性アシドーシス
CO₂ がうまく吐き出せず、酸が体にたまってしまう状態。
肺ちゃん(せっかち)
「えっ…ちょっと待って! CO₂ が全然出ない…!
どうしようどうしよう😣」
腎臓くん(マイペース)
「肺ちゃん、落ち着いて。
ぼくが HCO₃⁻ を増やして、ゆっくり pH を戻すね~。」
→ 肺ちゃんが原因。腎臓くんの “マイペースな代償” が発動して pH を補正。

● 代謝性アシドーシス
乳酸・ケトン体・下痢などで H⁺ が増え、血液が酸性に傾く状態。
腎臓くん(マイペース)
「うわ…H⁺ が急に増えてきた…
これはちょっと pH を戻すの時間がかかりそうだなぁ…。」
肺ちゃん(せっかち)
「任せて! 私が CO₂ をいっぱい出して
すぐに酸を減らしてみせる!!💨」
→ 酸が増えたときは、“せっかちな肺ちゃん” が早急に代償(過換気)を担当。


酸が多くなったら、
腎臓くんがゆっくり HCO₃⁻ を増やすか
肺ちゃんがサッと動いてCO₂を減らして
“ほらほら、真ん中にもどろ〜”って調整してくれるよ。
🔸 アルカローシスの代償(アルカリが多い世界)
● 呼吸性アルカローシス
過換気などで CO₂ を吐きすぎてしまい、
血液がアルカリに傾く状態。
肺ちゃん(せっかち)
「はぁ、はぁ、はぁっ!
CO₂ がどんどん出ちゃう〜!!
あれ?…なんかアルカリっぽくなってきた〜😵💨」
腎臓くん(マイペース)
「肺ちゃん、そんなに焦らなくても大丈夫。
ぼくが HCO₃⁻ を“外に捨てて”(尿に出して)
ゆっくり pH をもどしていくからね〜。」
→ 肺ちゃんが原因。腎臓くんが HCO₃⁻ をゆっくり排尿してバランス調整。pH がもどるまで時間がかかる。

● 代謝性アルカローシス
嘔吐などで酸を失い、
血液がアルカリに傾く状態。
腎臓くん(マイペース)
「酸が少なくなってるねぇ…
HCO₃⁻ が余ってるから、(排尿で)ちょっとずつ捨ててはいるんだけど…
なかなか pH もどらないな〜」
肺ちゃん(せっかち)
「じゃあ私がいくわ!!
呼吸を……ゆっ〜くり、ゆっ〜くり……
CO₂ をためて、酸を戻すわよ〜😤💨」
(※ 過換気の逆=呼吸をゆるめて CO₂ をためる代償)
→ 酸が不足したときは、せっかちな肺ちゃんが呼吸をゆっくりにして CO₂(酸)を戻す。腎臓くんも裏で HCO₃⁻ を少しずつ捨てて手伝うけど、マイペースなので追いつくまでに時間がかかる。


アルカリに傾いたら、
腎臓くんが HCO₃⁻ をサッと捨てたり
肺ちゃんが CO₂ をゆっくりためたり
“はいはい、真ん中にもどろ〜”ってバランスとってくれるよ。
🔸 代償反応まとめ
📌 肺ちゃんと腎臓くんで埋もれちゃってるけど、この表が一番“実践で”つかえます❗❗
| 状態 | 原因 | pH | PaCO₂ | HCO₃⁻ | 代償反応 |
|---|---|---|---|---|---|
| 🩸 呼吸性アシドーシス | CO₂たまり | ↓ | ↑ | 正常〜↑ | 肺✖/腎臓がHCO₃⁻ふやす |
| 🧪 代謝性アシドーシス | 乳酸・ケトン↑ | ↓ | ↓(代償) | ↓/正常 | 肺がCO₂吐く(過換気) |
| 💨 呼吸性アルカローシス | 過換気 | ↑ | ↓ | 正常〜↓ | 腎臓がHCO₃⁻捨てる |
| 💧 代謝性アルカローシス | 嘔吐など | ↑ | ↑(代償) | ↑ | 肺がCO₂ためる(呼吸ゆるめる) |
これを押さえるだけで、呼吸性/代謝性の判断が一気にスムーズになります💡

せっかち肺ちゃんと、マイペース腎臓くん。
2人はいつも、真ん中(pH7.4)をめざしてコツコツ頑張ってるんだよね
2人の“おしごと劇場”、少しでもイメージ掴めたかな?
では最後に
肺ちゃん、腎臓くん、本日はありがとう〜!👏👏👏

🧭 次章では、
実臨床で、
単純な “酸” や “アルカリ” だけでは説明できない症例 に沢山出会います。
そんなときに重要になるのが「混合性」。
その読み解き方を紐解いていきます。
👉 【📖 第6章|混合性アシドーシス/アルカローシスとは?】へ

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